エックスサーバーで取得したドメインは最低でも1年更新ですが、更新期限から一定の期間が経ってしまうとドメインが失効、すなわち自分の持っていたサイトがその独自ドメインで運用できなくなってしまいます。
こうなってしまうとドメインを取り戻すのに高額な復旧手数料がかかったり、最悪の場合は復旧できなくなる場合があります。今回はもし失効になってしまった場合の復旧費用や、どのように対応したら良いかについて解説していきます。
まずは自分のドメインを確認
一番最初に確認したいのが、自分がどのドメインを使っていたかです。なぜならドメインによってかかる復旧費用が異なるからです。
以下のドメインを使っていた場合
対象ドメイン
.com / .net / .org / .info / .biz / .cc / .in / .mobi / .bz / .ws / .asia / .tv
利用期限日から30日以内
利用期限日から30日以内であれば通常の更新費用だけで済みます。期限を過ぎたのにも関わらず、割と優しめに設定されていますね。
利用期限日から31~45日以内
通常の更新費用+復旧手数料35,000円(税抜)を支払うことになります。
この復旧手数料が痛いですよね。ただ、この復旧手数料さえ支払えば自分が育ててきたサイトを取り戻すことはできます。
利用期限日から46日以降
ここからは復旧が約束できるドメインに限り更新費用+復旧手数料35,000円(税抜)を支払うことによって復旧してくれます。必ずしも復旧を約束するものではないので注意が必要です。
流れについてサポートに確認したところ、まずは復旧ができるかを調査して可能なら復旧費用を頂くようです。ただし、復旧が可能と判断した場合は速やかに支払いをしなければ復旧が困難になるとのことでした。
以下のドメインを使っていた場合
対象ドメイン
.jp / 都道府県.jp
利用期限日から15日以内
通常の更新費用+復旧手数料4,743円(税抜)でサイトを取り戻すことができます。先程の対象ドメインと比べて期限が半分しかないのですが、31日~45日以内で復旧手数料35,000円を支払うよりはたいぶマシな気がします。自分のドメインに.jp / 都道府県.jpが使われているかだけは確認しておきましょう。
利用期限日から16日以降
残念なことに16日を過ぎてしまうと更新ができなくなります。復旧手数料を支払うことすらできないのです。こちらの対象ドメインはなかなかシビアですね。
以下のドメインを使っていた場合
対象ドメイン
ne.jp / co.jp / gr.jp / or.jp
利用期限日から15日以内
通常の更新費用+復旧手数料7,000円(税抜)でサイトを取り戻すことができます。こちらも期限が短いので早めの手続きをオススメします。
利用期限日から16日以降
こちらも16日を過ぎてしまうと、復旧手数料を支払うことすらできずに失効となります。
ドメインによって復旧期間や復旧手数料が違うのはなぜ?
こちらの件についてサポートに問い合わせたところ、例えばJPのつくドメインはJPRS社という会社に管理されていて他のドメインなどとは異なるプロセスで復旧が行われるからだそうです。つまり、それぞれのドメインは会社ごとの管理によって期間や手数料などが異なるということです。
失効にしないように支払いはクレジットカードにする
支払い方法をクレジットカードにしておけば自動で引き落としをしてくれるので口座にお金が入っていれさえすればドメイン失効する心配はありません。
エックスサーバーではクレジットカード以外に銀行振込、ペイジー、コンビニ払いがありますが、どれも自発的に行う必要があるので忘れがちになってしまいます。
必要のないドメインだったらまだしも、せっかく運用してきたドメインを手放してしまうことはとても勿体ないですよね。ドメインは支払い期限が近づいてくると事前に登録してあるメールアドレスに通知が届きます。確認はこまめにしておきましょう。